私は5年前乳がんになった。32歳であった私は、自分の期待していた未来がどんどん遠ざかっていくのを感じた。暗い部屋にポツンと一人だけ取り残された。そんな風に思えた。未来を失うことは、こんなにも苦しいことなのか・・・。
そんな私に光を灯してくれた一人の女性。今を生きることを教えてくれた。
今まで想像していた未来を手放した。そして、この人生を生きてあげることができるのは、この私しかいないのだとグッと力を込めた。
私たちの存在が愛そのものであるということを・・
私たちの足もとにたくさんの喜びが転がっていることを・・
自分の価値を計ることなど誰にもできないということ・・
悲しみや苦しみも愛と共にあることを・・・
そして、私もここに存在していていいということを・・

ない・・ない・・と求め続けていたものがここにあったんだ。弱くて、寂しがり屋で、優しくて、でも強い本当の自分に出会う。